今回お勧めする書籍は、藤原先生、李先生がご執筆された「金融機関担当者のための相続・事業承継の提案事例集」という本になります。
もう言うまでもありませんが、日本の少子高齢化は今後ますます加速していきますので、事業承継の知識は、税理士にとっても必要不可欠なものになってくることが想定されます。この本にも少し触れられていましたが、一般的な税理士事務所においては、事業承継の業務を積極的に取り組んで行う税理士事務所は少ないように思われます。複雑な税務なゆえリスクも一般的に高くなることから敬遠される税理士が多いものと思われます。
敬遠される税理士が多いということは、それは逆にビジネスチャンスであると言うこともできます。事業承継の税務をマスターすることができれば、他の税理士と差別化することができ優位に立つことができると思います。
この本は「金融機関担当者のための」とありますが、ぜひ税理士の方にも読んでもらいたい本となります。ケース別の提案事例集が記載されておりますので、「自分だったらこのように提案する」と考え、答え合わせをしながらこの本を読み進めることをお勧めします。
この本を読むためには、法人税、所得税、相続税、組織再編税制、会社法の基礎的は知識があれば読みやすいかなと思います。もし、これらの知識がない場合には少し難しく感じるかもしれませんが、何回か繰り返し読むとこれらの税務知識(感覚)を身につけることができるかと思います。
久しぶりに良い本を見つけましたので、5回くらい読み返そうと思います。皆さんも是非この本を手にとって読んでみてください。