税務知恵袋では、税務実務で役立ちそうなちょっとした知識を共有できればと思います。初回の内容は「税務署から連絡がきたら?」となります。
中小企業においては、税務調査というのはそう頻繁にあるわけではなく、税務調査を経験せずに税理士として独立する方もちらほらいらっしゃいます。税理士事務所職員としては、ご自身の担当会社につき税務署から税務調査の通知の電話が来た場合においても、しっかり電話応対できますでしょうか?経験したことのないものについては、なかなか正常に判断することは難しいですよね。
もし税務署から税務調査の通知の電話がありましたら、いったん深呼吸して、ワレ相当の実力者なりという雰囲気(口調)で以下の情報を調査官から聞いてみましょう。
①調査官のフルネーム
②調査官の所属部署
③調査官の職位等
④税務調査の対象年度
⑤税務調査の対象税目(源泉所得税の調査もあるのか確認)
⑥調査官の人数
とりあえず、1st コンタクトでは上記の情報を最低限聞いておけば問題ないと思います。その上で、各担当部署と調整のうえ、あらためて連絡する旨を伝えればよいでしょう。2ndコンタクト以降に税務調査に係る資料依頼リストをリクエストしてみましょう。資料依頼リストは調査官に作成が義務付けられていませんが、依頼すれば通常作成してくれます。資料依頼リストに基づいて、税務調査に必要な資料を準備すればよいでしょう。
1stコンタクトの際にオドオドした対応をしてしまうと、調査官に未経験者と思われてしまいますので、堂々とした対応をするように心がけましょう。